消化器癌は悪性腫瘍の中でも特に予後不良であることが知られています。そのような中で私たちは病態理解に基づいて、①発癌リスクが高い人を絞り込んで早期発見に繋げる、②適切な治療を行うためのバイオマーカー同定と新規治療標的の探索を行う、の2点に特に注力して臨床・研究に取り組んでいます。
動物モデルや臨床検体を用いて脂肪肝の病態進展・発癌メカニズムの一端を解明し、新規治療法の提案を行いました(https://www.mie-u.ac.jp/R-navi/release/cat680/post-50.html)。また異分野の専門家や企業との共同研究を通じて、薬剤候補化合物の開発も行っています。
臨床検体および動物モデル由来検体をマルチオミクス解析や空間的遺伝子発現解析など最新手法を用いて解析し、さらにバイオインフォマティクスを用いて病態を統合的に理解することによって、消化器癌のリスク層別化や個別化医療を目指した研究を行ってます。私たちはこれを“次世代型プレシジョンメディシン”と呼んでいます。
三重県生まれ。2000年 三重大学医学部卒業、2000年 三井記念病院内科・消化器内科レジデント、2005年 東京大学医学部附属病院、2009年 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了、2011年 カリフォルニア大学サンディエゴ校研究員、2013年 東京大学医学部附属病院消化器内科 助教、2019年 同特任講師
2021年8月より三重大学大学院医学系研究科消化器内科学 教授。
日本内科学会 総合内科専門医・指導医・学会評議員
日本消化器病学会 専門医・指導医・学会評議員
日本肝臓学会 専門医・指導医・学会評議員
がん治療認定医