サイトカインやホルモン等の既知の液性因子とは異なる細胞が放出するナノ粒子(新たな液性因子)に注目した研究をおこない、新規バイオマーカーの開発や病態進展メカニズムの解明を通した新規治療標的の探索をおこなうことは重要です。
慢性肝疾患の病態を把握するバイオマーカーの開発や慢性肝疾患からの合併症を予測するバイオマーカーの開発やその疾患メカニズムの解明に役立ちます。様々な共同研究を通して、バイオマーカー候補が見つかっていることから、今後もエビデンスを積み上げ、臨床応用可能なバイオマーカーの開発を行っていきます。
慢性肝疾患や消化器疾患において、様々な病態メカニズムが解明されています。しかし、元疾患臓器から他の臓器に影響が及ぶような合併症のメカニズムの全容は明らかにされていません。これらのメカニズムを解明し、企業と連携しながらバイオマーカーの開発と新規治療創薬の開発を行っていきたいと考えています。
兵庫県生まれ。JST特別研究員、JSPS特別研究員を経て2005年よりUniversity of California San Diego(米国)に留学。11年の留学を終え、2016年三重大学大学院医学系研究科 消化器内科学に赴任。
主な受賞歴として、日本消化器病学会女性研究者賞、三医会賞、欧州肝臓学会 Young investigator award等。