私は看護学生のときから病院の外の看護に関心がありました。まずは病院での看護を実践しました。そして自分なりの看護がつかめたときに、社会的に問題となっている高齢社会の中で貢献できることはないか考えました。そこで日常生活の場である高齢者施設での看護に関心を持ちました。その後、地域在住の元気な高齢者に対する看護や、災害時に健康面での支援が必要となる要配慮者の生活の質を高めるために看護で役に立てることは何か深めたいと考えました。
学生と介護保険施設での高齢者に寄り添う看護について実践しながら学んでいます。
介護予防活動として、分野の先生たちと地域在住高齢者に運動指導や防災に関する講義を行っています。
避難所運営として、一般の方の避難所運営マニュアル作成や少しでも要配慮者の被害の軽減に役立つように、配慮が必要な方の福祉避難所運営マニュアルの作成に取り組みました。こちらは運営する施設職員の運営面への配慮として、自治体職員と共に課題を議論することで、顔の見える関係作りにも配慮しました。
今後は、小規模な高齢者福祉施設の方と発災時における具体的な避難計画作成に取り組み、発災時の要配慮者の方の健康を守ること、施設職員の方の負担を少しでも軽減できるような課題を探求し、看護として何ができるかを模索していきます。
出身地:三重県
学部担当科目老年看護学、在宅看護論および相当する実習科目
専門領域:老年看護学、在宅看護論、災害看護
日本看護科学学会、日本看護研究学会、日本災害看護学会、日本認知症ケア学会、認知症の人とと家族の会、日本老年看護学会、三重看護研究会所属。
三重県避難所アセスメント講師
看護師、保健師、介護支援専門員、認知症ケア専門士、健康運動実践指導士