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本来の組織に置き換わっていく人工臓器の開発

晝河 政希

助教

工学研究科

分子素材工学専攻

素材化学

研究分野: 生体材料化学

hirukawa(AT)chem.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 生体材料
  • 人工臓器
  • 細胞
  • タンパク質
  • 再生医療

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    スポーツや肥満などにより過剰な負荷が体に加わると、靭帯や腱、半月板といった組織が損傷しますが、これらの組織は自然治癒しません。手術後により早く日常生活へ復帰するためにはこれらの代替となるより良い人工臓器が求められており、細胞と材料、生理活性物質を組わせる組織工学の観点から研究を進めています。

  • 成果、活用例

    これまで組織本来の構成成分であるタンパク質を材料として、細胞と組み合わせた組織工学的人工臓器の研究を進めてきました。コラーゲン、エラスチン、靭帯細胞を組み合わせた新規人工靭帯の移植評価や、生体外における細胞と足場材料による組織化誘導について学会、論文等で報告しています。

  • 今後の展望展開

    近年発展が著しい再生医療ですが、現在実用化されている組織工学的な材料はまだまだ少ない状況です。その治療の選択肢を一つでも多くし、個々に適した医療を受けられるよう、生体由来材料と細胞を組み合わせた体に優しい組織工学材料の研究を進めていきたいと考えています。

  • 主な研究業績・作品等

    • M Hirukawa, S Katayama, T Sato, M Yamada, et al. Artificial Organs 42(6) 2018 E102-E113
    • M Hirukawa, S Katayama, T Sato, K Inoue, et al. Artificial organs 42(7) 2018 736-745
    • M Iwamoto, M Hirukawa, E Ishikawa, T Yoshida, et al. Artificial Organs 42(6) 2018 E90-E101

    コラーゲン/エラスチン複合糸

    組織工学的人工腱

  • 略歴

    三重県出身。2014年三重大学工学部卒業。2019年三重大学大学院工学研究科博士後期課程修了。2018年三重大学工学研究科助教。現在に至る

  • 社会とのつながり

    ライフサポート学会、日本人工臓器学会所属。
    2016年3月ライフサポート学会奨励賞、2018年9月ライフサポート学会バリアフリーシステム開発財団奨励賞

  • 資格

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題