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ヒトとコンピュータをつなぐ:ライフサポートの知能化に向けて

林田 祐樹

教授

工学研究科

情報工学専攻

知能工学

研究分野: 人間情報学-知能化ライフサポート研究室

hayashida(AT)ai.info.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • ライフサポート
  • バイオニック医療
  • 生体神経模倣
  • エッジA.I.応用
  • 生体生理計測

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    ヒトの脳やその他の様々な臓器は、無数の細胞が一体の組織となり、生物特有の原理に基づいて活動しています。それらの知的活動を測定し、その特性を解釈・学習・再現し、さらにそれら知見に基づいて、不全の生じた組織や臓器へ人工的な刺激を与え、これを補償・制御する、そんな技術が、次世代のライフサポートに求められます。私達は、細胞から臓器に至るレベルで、そうした生体工学と情報工学の融合技術を研究しています。
     

  • 成果、活用例

    生物が持つ本来の知能を構成論的手法により研究し、そこから得られた知見をもとに生体模倣型の情報演算のアルゴリズムや実装デバイスを開発してきました。またこれを、脳神経系の機能不全を補綴するバイオニック医療へ応用する方法論を提案してきました。こうした研究開発の成果は、情報工学の究極的目的の一つである、知能の原理探求と人工的実現を目指すものとして、次世代の人工知能に不可欠なものとして期待されています。

  • 今後の展望展開

    ライフサポートの知能化を目指した、ヒトとコンピュータをつなぐ研究開発の成果は、自動運転などの次世代モビリティ社会を支える技術として、サーバー空間を快適に過ごすための技術として、その応用範囲は多岐に渡ります。また知能化技術は、その対象がヒトから機械やロボットになっても同様に有用です。今後は、そうした様々な可能性を探りながら、広い意味でヒトの生活を豊かにする社会実装技術にも注力したいと考えています。

  • 主な研究業績・作品等

    • Y. Hayashida, S. Kameda, Y. Umehira, S. Ishikawa, T. Yagi; Frontiers in Medical Technology (2022, 4, article#927851-21pp.)
    • Y. Tanaka, T. Nomoto, T. Shiki, Y. Sakata, Y. Shimada, Y. Hayashida, T. Yagi; Journal of Neural Engineering (2019, 16-3, article#036007-17pp.)
    • Y. Hayashida, Y. Kudo, R. Ishida, H. Okuno, T. Yagi; IEEE Transactions on Biomedical Circuits and Systems (2017, 11-3, pp.597-611)
    • 引用487件,h-index 13,i10-index 15

    次世代ライフサポートの概念図

    生体網膜模倣型の視覚演算デバイス(左) 脳皮質内刺激型のバイオニック視覚(右)

  • 略歴

    佐賀県出身。九州工業大学にて博士号取得後、同大でリサーチアソシエイト、米国カリフォルニア大学でpost-doctoral fellow、熊本大学および大阪大学で准教授、2020年度より三重大学で教授。

  • 社会とのつながり

  • 資格

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 医療・福祉の課題
    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題