教授
工学研究科
電気電子工学専攻
電子物性工学
研究分野: 高周波フォトニクス
移動体無線通信は、たかだか30年程の間に目覚ましい進歩と発展を遂げました。2022年末時点での国内でのスマートフォン等の登録台数は2億台に達しています。これからは、より高速・大容量な通信が可能な次世代Beyond-5G(6G)無線の研究開発・社会実装とともに、無線通信をベースとしたDX化が進みます。この次世代無線においては、ミリ波・THz波という高い周波数の電波と光ファイバー通信との融合・連携が必須となっています。
2014~2017年・5G無線に関する日欧国際共同研究(RAPID-5G、日欧5ヶ国・11チーム)のプロジェクトリーダーを務め、大規模サッカースタジアムおよび大型ショッピングモールでの無線・光融合通信実験を日本(大阪・吹田市)とポーランド(ワルシャワ市)で実施しました。実験で取得した通信環境データは、国際標準データベースに採用されています。
三重大学(2018年~)では、旧国研、民間企業と10件の共同研究・受託研究を実施しています。
これまでの無線・光融合通信に関する研究実績をベースとして、現在、民間企業4社との共同研究(NICT委託研究)として、Beyond5G無線通信のフィールド実証実験(国際規格サーキット、中核都市エリア)に取り組んでいます。
また、高速無線・光通信技術の新たな応用分野として、高精細スマートレーザーディスプレイ、パイプライン非破壊診断システムの研究開発にも取り組んでいます。
1989年 大阪大学 基礎工学部電気工学科卒
1992年 大阪大学 助手、講師、助教授、准教授を経て、2018年 三重大学工学研究科 教授
2013年 ドイツ デュイスブルグ・エッセン大学 客員教授
大阪出身(本籍・津市久居)
5G無線に関する欧州国際共同研究(RAPID-5G)プロジェクトリーダーとして大規模サッカースタジアムでのフィールド実験を実施
・電子情報通信学会 光応用電磁界計測特別研究専門委員会 委員長
・応用物理学会 代議員・講演会企画運営委員
・日本学術振興会 科学研究費委員会専門委員
・情報通信研究機構 高度通信・放送研究開発委託研究評価委員会評価委員
・欧州マイクロ波国際会議最優秀論文賞(EuMC Microwave Prize)
・IEEE Photonics Global Best Paper Award