地域における水の循環を解明し理解しておく水文学は,持続的な水資源の保全と利用,自然災害対策など社会に大きく貢献できる分野です。
また,水環境をはじめとした自然環境と人間生活の繋がりを考え,より良い住環境,社会環境を創出することは,地理学の大きなテーマの1つです。
地理学や水文学を通じ,地域の水環境を明らかにすることは非常に重要なことで,その分野について,将来子どもたちの教育に関わる学生さんたちに講義できることは,大変意義のあることだと思っています。
地域や流域の水循環を明らかにすることは,水資源管理,水利用,水質保全など,私たちの生活に欠かせない存在で,その研究成果は,水資源管理,水質汚濁対策,自然災害対策などの貴重なデータとして社会に役立っています。
また,水の話は小学校の社会科や理科に始まり,中学校,高校においても,発展的に様々なアプローチで取り扱われており,専門分野と学校教育の橋渡しとして役立っています。
今後の地域の環境変化に伴う水循環への影響について,特に地下水に焦点を当て,地域の水資源問題,環境問題などに取り組んでいきます。
また,学校教育において,水に関係する内容は複数の教科で扱われていますが,それらが系統的に理解され,地域の水環境,水循環に考えられる授業構成について考えていきたいと思っています。
筑波大学大学院地球科学研究科地理学・水文学研究科博士課程 修了
博士(理学)筑波大学
ウィスコンシン大学地質学・地球物理学教室 客員研究員(留学)