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無線・光融合技術による次世代無線通信から核磁気共鳴・光計測を用いた非破壊診断まで

大田垣 祐衣

助教

工学研究科

電気電子工学専攻

電子物性工学

研究分野:  

otagaki(AT)elec.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 光エレクトロニクス
  • 5G/Beyond5G
  • 非破壊診断

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    通信技術はこの数十年の間に驚くべき進化を遂げており、2020年から日本でも5G移動体通信サービスが始まりました。今後さらに、DX社会の普及などに伴い、世界の通信容量は増加すると予測されています。次世代無線通信の実現のためには、高周波の無線信号を光信号に変換し、光ファイバーネットワークを通して自由に制御する光ファイバ無線技術が重要となっています。

  • 成果、活用例

    次世代通信5G/Beyond5Gのための新しいデバイス・RoFシステムに関する研究を進めています。、ユーザーが密集する環境においても安定した通信を確立するため、強誘電性結晶を用いて、端末からの無線信号を光信号に変換する電気光学変調器の設計・解析・評価などを行っています。
     さらに、水道管などの地中埋設パイプラインのインフラ非破壊診断の研究を進めています。医薬品検査などへの応用が期待できる核四極共鳴(NQR)に関する研究も行い、装置の開発や機械学習を利用したシステムの検出精度を向上に取り組んできました。

  • 今後の展望展開

    現在、民間企業との共同プロジェクトの中で、Beyond5G無線通信のフィールド実証試験の実現のため、研究開発に取り組んでいます。
     また、これまで取り組んできた高周波技術及びNQRの研究をもとにして、光計測技術を取り入れた、新しい非破壊診断技術の開発も進めていきます。

  • 主な研究業績・作品等

    • Y. Otagaki, S. Nakamori, H. Yokohashi, S. Matsukawa, S. Kurokawa, M. Sato, M. Onizawa, H. Murata, “28 GHz-band antenna-coupled-electrode electro-optic modulator for converting two orthogonal-polarization field components simultaneously for 5G mobile systems,” 4th International Workshop on Photonics applied to Electromagnetic Measurements, 30 September 2021, T-13.
    • Y. Otagaki, J. Barras and P. Kosmas, "Improving Detection of a Portable NQR System for Humanitarian Demining Using Machine Learning," in IEEE Transactions on Geoscience and Remote Sensing, vol. 60, pp. 1-11, 2022, Art no. 1001311.
    • Y. Otagaki, Y. Miyato, J. Barras, H. Sato-Akaba and P. Kosmas., “Development of a low-cost, portable NQR spectrometer for RDX explosives detection, ” IEEE Sens. J., vol. 21, no. 5, pp. 6922-6929, March, 2021.
  • 略歴

    大阪大学基礎工学部電気工学科卒業
    大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻博士前期課程修了
    University of London, King's College London, Faculty of Natural and Mathematical Sciences, Department of Engineering博士後期課程修了 博士(工学)
    2021年から 三重大学工学研究科 助教

  • 社会とのつながり

  • 資格

     

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題