糖尿病を専門としています。近年、細菌叢の違いが糖尿病をはじめ様々な疾患と関連することが分かってきましたが、詳細な機序は不明です。細菌叢由来因子を解析し、難病の病態解明・治療法開発に取り組みます。
近年、糖尿病患者では腎臓、心臓の両方に『線維化』が起こることが分かってきましたが、それを抑える治療法はありません。これまでの研究で細菌が放出するペプチドが、肺の線維化を悪化させることを世界で初めて発見しました。細菌由来ペプチドが糖尿病患者で起こる腎臓・心臓の線維化にも関わり、その働きを抑えることにより治療につながる可能性があります。糖尿病や糖尿病合併症で苦しむ人々を減らすべく、診療と研究に励みます。
細菌叢は糖尿病以外にも多くの難病との関連が報告されていますが、そのメカニズムはほとんど分かっていません。全身臓器の様々な疾患で細菌叢が病態に関わる分子機構を明らかにし、新しい治療法やバイオマーカー開発など臨床応用につなげることを目指します。
2007年3月 三重大学医学部医学科卒業
2009年4月 三重大学医学部附属病院 糖尿病・糖尿病内分泌内科 医員
2015年10月 三重大学大学院医学系研究科 免疫学 助教
2020年10月 三重大学医学部附属病院 臨床研修キャリア支援部助教
2022年4月 三重大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌内科 助教
2023年11月 三重大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌内科 講師
糖尿病・内分泌疾患、代謝性疾患、細菌叢、呼吸器疾患、細胞死、炎症、線維化、癌、免疫、疾患マウスモデル
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 専門医・指導医
日本内分泌学会 専門医・指導医