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地域の食品廃棄物から堆肥を作り,適正な栽培方法を模索しています.

長屋祐一

准教授

生物資源学研究科

資源循環学専攻

農業生物学

研究分野: 資源作物学

nagaya(AT)bio.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 作物栽培
  • 堆肥製造
  • 食品循環資源
  • 農福連携
  • GAP

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    農業の後継者不足や高齢化が進む一方で,食に安心安全を求めに応じ,だれが,どこで,どのように,作物を栽培するについて,問題意識をもっています.小農や大規模農家など,規模の違いや,有機栽培と慣行栽培,特産品など,農業従事者の経営哲学や生活スタイルは実に多様です.お米作りを例としても,誰一人同じ方法はないほどです.農業によってもたらされる農産物を購入する私たちは,値段だけで見てはいないでしょうか.命を支える農産物が生み出さる過程に注目したいと思い,研究を行っています.

  • 成果、活用例

    大量に捨てられる食品から堆肥を作って,作物栽培に利用して,再び農作物として出荷する食品リサイクル・ループに取り組んでいます堆肥の製造,堆肥の施肥方法や肥培管理などの物質循環について,未利用資源の利活用ができることで,輸入肥料に依存しない栽培が可能となりました.特に,水稲では基肥に堆肥を施用することで,十分な収量を得ることができました.用水管理も水稲農家が行いますが,悪天候による用水管理では,夜中でもゲートや水門などの操作をする必要がありました.そこでスマホから操作できる仕組みをつくりました.

  • 今後の展望展開

    農作業は多数の工程があり,それぞれの工程を見直すことで,食品安全,労働安全,環境保全,人権などの粗面から適切な農場運営が行えるとの考えに共感し,ASIAGAP審査員資格(日本GAP協会認定)を取得し,実際に審査しております.また,だれでも農業で働くことができるためにも,農福連携技術支援者(農林水産省認定)を取得しました.社会で求められる資格や仕組みを積極的に取り入れることで,地域の豊かさを,そこに住む人,法人(経営体)が,自給的な農産物,エネルギー作物の生産に取り組む研究と実践につなげたいと思います.

  • 主な研究業績・作品等

    • Effects of Different Application Methods of Sludge- and Food-Derived Composts on the Early Growth Stage and Yield of Rice (Oryza sativa L.) 共著 2018.10 Trop. Agr. Develop 62 196-207
    • インターネット対応型の環境情報通信システムの試作と利用-水稲栽培および堆肥製造を例としてー 共著 2016.02 人間と環境 42 17-27
    • 小規模土地改良区におけるICTを用いた農業用水管理の省力化に関する事例報告―汎用性の高いIT機器類を利用した使用感調査と新しいシステム開発― 共著 2020.06 人間と環境 46 28-36
  • 略歴

  • 社会とのつながり

    論文賞:2021年度日本作物学会論文賞
    技術賞:2022年度日本環境学会技術賞
    一般社団法人地域連携ネットワークみえ・理事

  • 資格

    専修免許(農業)
    ASIAGAP審査員資格(日本GAP協会認定)
    農福連携技術支援者(農林水産省認定)

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • まちづくりの課題
    • 環境への課題