生物資源学研究科
共生環境学専攻
農業土木学
研究分野: 応用地形学
そもそも人はなぜ農山村地域に住んでいるのでしょうか?人間生活にとって最も重要は水や食料,木材,エネルギーがあるからです。かつて資源は農山村地域から下流域の都市域へと流れ,その対価(貨幣)が環流されることで農山村地域は持続発展してきました。しかしながら,今日,市場のグローバル化・自由化に伴いこれら資源の多くは海の向こう(海外)からやってきて,川の流れに逆らうように農山村地域に拡がっています。つまり,少しでも資源の逆流を抑えることこそが農山村地域の維持可能な発展(Sustainable Development)につながると考えています。
荒廃農地は年々増加しています。農地の荒廃化により,農地の持つ多面的機能(洪水緩和機能や土砂流出防止など)が減衰し,下流域に広がる都市部への災害リスクの増大に繋がります。
農地での木質バイオマスの生産(植林)は,継続的な管理をする方法の一つと考えられています。
エネルギーの安定,地球温暖化の防止の視点においても荒廃農地での木質バイオマスの生産は期待されています。
2011年5月 京都大学大学院農学研究科 地域環境学専攻 博士後期課程 修了
2012年4月 東京理科大学理工学部 経営工学科 嘱託助教
2015年10月 長野大学環境ツーリズム学部 助教(2017年4月~准教授)
2019年4月 三重大学大学院生物資源学研究科 共生環境学専攻 准教授