助教
工学研究科
分子素材工学専攻
生物機能工学
研究分野: エネルギー変換化学
持続可能な社会実現の基盤となる様々なデバイスは、物質や材料によって仕組みや性能が決定されます。新デバイス実現や高性能化に直接繋がる点に魅力を感じて物質・材料研究に取り組んでいます。特に、新しい物質・材料を生み出し、その性質を理解する研究を通して「なぜ?」を明らかにする点に拘っています。新しい社会を担う学生にも、この様なプロセスの面白さや実現する能力を身につけてもらうことが教育の目標です。
エネルギー変換・貯蔵デバイスの蓄電池と燃料電池を対象として、以下の様な基礎研究に取り組んできました。① セラミックス薄膜・バルク材料の合成、② 放射光・中性子線を用いた材料・電池本体の構造解析、③ 電気化学測定による電極反応解析
より具体的には、リチウム二次電池の高エネルギー密度化に向けたナノ薄膜材料による電池反応解析、安全で高エネルギー密度な次世代電池の全固体電池の開発、新規固体電解質の開発などを行った。
今後もエネルギー変換・貯蔵デバイスの蓄電池と燃料電池を対象として、新しい物質・材料を生み出し、その性質を理解する研究を通して「なぜ?」を明らかにしたい。これまで主な対象として来た無機物質(セラミックス)の構造と性質だけでなく、有機物質の構造にも展開し、特にナノ材料や異種物質の界面に改めて着目して研究を進めたい。ナノ材料や物質界面を扱う、または興味のある企業との共同研究で新物質・材料の開発を進めたいと考えています。
神奈川県生まれ。2013年東京工業大学博士研究員。2017年産業技術総合研究所特別研究員。2018年から現職。
【所属学会】
電気化学会、日本セラミックス協会