遠い将来ではなく、目の前の患者さんに貢献できることを目指して研究を行っています。これまでの代表的な成果として、日常診療で可能な検査による治療上配慮を要するリンパ腫の病態解明と有効治療の開発 (CD5陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫など)、日常診療で可能な治療の組み合わせによる新しい治療法の開発 (NK/T細胞リンパ腫に対するRT-2/3DeVIC療法など)があります。
CD5陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を始めとする希少で難治なリンパ腫の病態を明らかにする研究を行い、成果を挙げてきました。近年では、NK/T細胞リンパ腫に対するRT-2/3DeVIC療法など、従来の治療法による予後を大きく改善した治療法の開発に携わってきています。
リンパ腫の希少病型・難治性病型の病態解明と有効治療の確立を目的とする研究を通じて、世界中のリンパ腫患者さんの予後改善を目指すとともに、質の高い臨床研究を自ら計画し実行できる臨床医を育てることを目指しています。
また、患者数が急速に増えつつあるリンパ腫について、地域から国までのさまざまなレベルにわたり、診療環境の整備を目指す活動を行っています。
三重県伊勢市生まれ。1989年三重大学医学部卒業。三重大学医学部附属病院、市立伊勢総合病院で研修後、1991年国立療養所明星病院内科を経て1993年から現在まで三重大学医学部附属病院および三重大学大学院医学系研究科で勤務。2021年に三重大学大学院医学系研究科先進血液腫瘍学講座へ教授として着任。専門領域はリンパ腫およびその類縁疾患。
日本血液学会 造血器腫瘍診療ガイドライン委員会委員、診療委員(医薬品等承認・供給)、学術・統計調査委員
日本リンパ網内系学会 理事、診療保険委員会委員長、女性医師支援担当
日本内科学会 総合内科専門医・指導医
日本血液学会 認定専門医・指導医