准教授
工学研究科
情報工学専攻
情報ネットワーク工学
研究分野:
産業の活性化や社会問題の解決手段として,目的に応じた物理センサと無線機能を備えるIoTデバイスからなるサイバーフィジカルシステム(CPS)やIoTシステムといったデータ収集構造が注目を集めています.無線ネットワークやIoTシステム,IoTデバイスなど様々な研究分野から成るシステムであり,実現・普及・高度化のためには学際的な研究が求められるシステムです.
無線ネットワーク・無線信号検出に関する研究を進めています.成果例としては,総務省委託研究によって行われたIoT向けSub-GHz帯無線ネットワークのための高精度な電力検出キャリアセンス技術の提案・研究開発があります.パケット送信前に干渉波を検出することで衝突を防ぎ,無線ネットワークの信頼性を向上出来る技術がキャリアセンスであり,信号検出理論に基づく理論解析や実際の製品に近い環境下での実証実験を通して研究開発を進めてきました.
CPSやIoTシステムの基盤技術となる無線センサネットワークや無線ネットワークのシステム運用管理技術に関する研究開発も行っています.近年では,観測場所・対象に合わせたAI技術に基づくIoTデバイスの最適配置技術や,無線LANの通信状態を把握するためのスループット推定技術についての研究開発を行っています.CPSやIoTシステムの社会実装・普及を目指し,無線ネットワーク技術と併せてこれら技術の研究を進めています.
2006年矢崎総業株式会社矢崎技術研究所入社,2009年明石工業高等専門学校電気情報工学科講師,2012年同准教授を経て2018年三重大学大学院工学研究科情報工学専攻准教授.信号検出理論とその応用・無線ネットワークに関する研究に従事.また2003年大阪工業大学非常勤講師,2012年神戸市立工業高等専門学校非常勤講師,2023年沖縄国際大学非常勤講師.
・電子情報通信学会スマート無線研究会 副委員長(2023年6月~)
・電子情報通信学会スマート無線研究会 幹事(2019年6月~2023年5月)
・電子情報通信学会スマート無線研究会 幹事補佐(2017年6月~2019年5月)
・電子情報通信学会論文誌A, 論文編集委員会 編集委員(2017年6月~2021年5月)
・Best Paper Award, ICOIN2023(2023年1月)
・Best Paper Award, IEEE CORAL 2015(2015年6月)