私は、大学生の頃からこころのケアに強く関心を持っておりました。病院での勤務経験を経て、精神疾患をもつ人が安定した在宅生活を送るためにはどのような支援が必要なのかと考えておりました。
精神疾患をもつ人が希望を持ち、その人らしく生きることができるような支援の一つとして、心理学博士で、自身も統合失調症をもつDeeganの提言するPersonal Medicineに着目いたしました。
Personal Medicineは、日本においてまだ十分に普及しておりませんでしたが、精神疾患をもつ人が自分らしく主体的に生きていくことを促すものであると分かりました。精神疾患をもつ人はどのような体験をされているのかということが今後の課題として明らかになりした。
まずは、精神疾患をもつ人は、Personal Medicineを発見し、活用するまでにどのような体験をされているのかを明らかにしていきたいと考えております。今後は、在宅生活を送る精神疾患をもつ人が、より安定して過ごすことができるようなPersonal Medicineを活用したプログラム構築を検討してまいりたいと考えております。そして、対象を在宅生活を送る精神疾患をもつ人から入院中の方へと拡大して、調査していきたいと考えております。
兵庫県生まれ。2023年3月三重大学大学院医学系研究科看護学専攻博士前期課程を修了。
大阪府で看護師として、病棟、施設訪問看護、精神障害者グループホームでの勤務を経て、2023年4月から現職の三重大学医学部医学・看護学教育センターに従事。
2023年~ 三重看護研究会 事務局
2024年 第6回三重看護研究会学術集会 事務局
2024年~ 日本死の臨床研究会 査読委員
看護師免許、保健師免許