海水1mlのなかには細菌とよばれる微生物が百万匹もいることをご存知ですか?細菌は目には見えないくらい小さいですが、海洋での分解者として重要な役割を担っています。これらの細菌の多くは培養が困難な未知の世界です。私たちの研究室では、このような 未知の微生物の機能を理解し、応用することを目的としています。主な研究はこれまでに報告のない、新しい細菌を海洋環境から見つけ出し、 どのような能力を持っているかを調べることです。まさに「微生物ハンティング」です。
海藻から新しい化成品やエネルギーを作るための細菌の分離に成功しています。また海の無脊椎動物と共生する細菌なども精力的に研究を行っており、これまでに報告例のないイプシロンプロテオバクテリアや、海洋由来スピロヘータなどを発見しています。微生物を用いた環境浄化もテーマのひとつです。
海藻からエネルギー・もしくは化成品を作るための基幹物質を微生物の力で作ることを目指しています。特に海藻由来プラスチックの基礎的な生産法を研究しています。これらは国や国際レベルの支援金を基に研究しています。
三重県立四日市高等学校卒業
北海道大学大学院水産科学研究科修了(博士:水産科学)
日本学術振興会特別研究員(PD:京都大学)
地球環境産業技術研究機構研究員
現在に至る
愛知県環境審議会委員