大学在学時、当時隆盛であったバブル経済に関心を持ち、以来、土地・不動産と金融との関係と、それに規定された住宅産業や住宅問題のあり方について、主にアメリカを対象として研究してきました。また、学部・大学院で農業経済・地域経済の講座に所属し、学んできた経験から、住宅問題にとどまらず、広く生活者の視点から、持続的な地域の産業や経済のあり方について考究しています。
アメリカの住宅産業、住宅金融、住宅政策との比較を通じて、日本の住宅産業の課題や住宅問題への処方箋を考えています。また、学部の専門演習では、三重県内の市町をフィールドに、学生とともに地域の産業や経済の課題を探り、その持続的なあり方を考える取り組みを行っています。
研究においては、2008年の金融危機の前後でアメリカの住宅市場や住宅金融市場がどう変化し、それがアメリカ経済にどのような影響を与えたのか、引き続き研究を進めたいと考えています。教育、社会貢献では、近年、地域の自治体や諸団体、企業との共同研究の機会が増えてきました。これらの共同研究にできるだけ学生を参画させ、教育の機会としても活用しつつ、より実践的な政策課題に取り組んでいければと考えています。
大分県生まれ。育ちは岡山県。岡山県立岡山朝日高校、京都大学経済学部、同大学院経済学研究科を経て、2002年三重大学人文学部講師に着任。2011年より人文学部教授、現在に至る。
(現在)津市空家等対策委員会委員、四日市市空家等対策協議会委員、尾鷲市空家等審議会委員、津市都市計画審議会委員、伊賀市中心市街地活性化基本計画策定委員会委員、尾鷲市地域公共交通活性化協議会委員。
(過去の担当歴)志摩市総合計画審議会委員、志摩市男女共同参画推進懇話会委員、津市都市マスタープラン等策定推進アドバイザー、明和町総合建設計画審議会委員、三重県史編集委員、ほか。