教授
地域イノベーション学研究科
バイオイノベーションユニット
研究分野: 食品生物情報工学
生物化学工学は,生物の反応(バイオプロセス)を積極的に応用する学問です(たとえば食品の大量生産,出てきた廃棄物をリサイクルなど)。何か新しい原理や物質の機能が発見されたとしても,それを生産する技術がなければ世の中に広まりません。私は研究レベルで色々なことをしていますが,そして生産技術が開発できるほど大きなことはできませんが,その意識は持ちつつ教育研究に取り組んでいます。
バイオプロセスを動かすには生物や細胞の計測制御が必要です。光を使った生物情報計測は植物や農産物、細胞の状態を非破壊的に計測できます。農産物や食品の品質評価や細胞状態を見える化することで環境変動に適応した植物細胞の創出などに役立ちます。また,光を使って得た生物膚報には様々な隋報が含まれたビッグデータであり,データサイエンスの手法により未知の活用例が生まれることが期待されます。
化学と生物と情報に関わって教育研究してきました。現在,データサイエンス教育センター長をしており,これを自身の研究や三重大学内の研究へとつなげたいと思っています。
静岡大学工学部化学工学科卒業後、名古屋大学にて博士号を取得。広島市立大学情報科学部助手、オーストラリアニューサウスウェールズ大学客員研究員(6ヵ月)を経て,2005年に三重大学に着任、データサイエンス教育センター長。