お問い合わせ

宇宙への入口はどこにでもある。

伊藤 信成

教授

教育学部

理科教育

 

研究分野: 天文学

nitoh(AT)edu.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 天文学
  • 望遠鏡
  • 人工衛星
  • 天文教育
  • 星空の観光資源化

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    宇宙には、太陽のような恒星が数千億個も集まってできた「銀河」と呼ばれる天体が多数存在しています。その中でも渦巻き銀河と呼ばれる天体は、その名の通り美しい渦巻き模様が特徴です。この渦巻き模様の成因を観測的に解明することを目指しています。
    また、人工衛星の開発に従事したことを切っ掛けに、人工衛星の軌道上での光学特性評価にも取り組んでいます。人工衛星が周回する場所は機械にとって過酷な環境ですが、このような環境下で長期にわたり安定してデータ収集を行うための方策を検討しています。

  • 成果、活用例

    天文学は基礎理学的な研究側面はもちろんですが、その基盤となる理数教育への貢献、観測技術開発の側面では産業界に、光害の防止等の取り組みでは経済・エネルギー分野にも関連があります。また、神話などに代表される文化面から宇宙を捉えることもできますし、星空を観光資源として活用する取り組みも行われています。このように、非常に幅広い分野に関わりを持つことが、天文・宇宙の特徴であると考えています。

  • 今後の展望展開

    宇宙研究の面白さは、直接触れることができない対象について様々な知見を活用しながら解明していくことですが、これは前代社会で求められる他分野横断、異分野融合につながるものです。宇宙というキーワードを切っ掛けに、様々な分野間融合の促進を図りたいと考えています。
    また、三重県に赴任して、三重の夜空の美しさに感銘を受けました。地域の方には当たり前の星空も、外部の人には得がたい者です。この美しい星空の価値を知っていただくことは、地域価値の創造にもつながると考えており、近年は星空環境の保全、観光資源化についても取り組んでいます。

  • 主な研究業績・作品等

    • THE EFFECT OF UV IRRADIATION ONTO OPTICAL SURFACES WITH GASEOUS CONTAMINANTS AND THE COMPARISON WITH ACTUAL SENSOR OUTPUTS, Nobunari ITOH, Proc of International Astronautical Congress C2.6.6-1~C2.6.6-8, 2012
    • 撮像データを用いた恒星の表面温度推定のための自主学習型教材の開発, 伊藤 信成・山縣 朋彦・浜部 勝・西浦 慎悟・三戸 洋之, 地学教育,68(1),13-28,(2015)
    • Society5.0,STEAM教育,GIGAスクール,SDGs 横文字施策と天文教育, 伊藤信成, 天文教育,34(1),4-7, (2022)
  • 略歴

    静岡県出身
    東京大学理学部天文学科 卒業
    東京大学大学院理学系研究科博士課程修了・博士(理学)
    東京大学機関研究員、日本学術振興会PD、宇宙航空研究開発機構研究員を経て、2005年4月に三重大学教育学部に着任
    2020年4月より教育学部長

  • 社会とのつながり

    2001-2005 宇宙航空研究開発機構で地球観測衛星の開発に従事
    日本地学教育学会(常任委員)
    四日市市立博物館協議会委員
    みえの学力向上県民運動推進会議委員
    日本地学教育学会:教育実践優秀賞(2016年)
    日本地学教育学会:優秀論文賞(2017年)

  • 資格

     

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 教育の課題
    • 環境への課題
    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題