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酵素を探す、有用糖質をつくる

磯野 直人

准教授

生物資源学研究科

生物圏生命科学専攻

生命機能化学

研究分野: 食品化学

キーワード

  • 酵素
  • 糖質
  • 炭水化物
  • 多糖
  • オリゴ糖

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    酵素は生命現象を支える触媒であるとともに、食品・医薬品製造など幅広い産業において重要な役割を担っています。私の研究の主な対象は糖質関連の酵素です。ゲノムDNAの配列情報などを活用して、新しい酵素や、特性の優れた酵素を見出し、その性質を詳細に調べています。また、酵素を用いた希少なオリゴ糖や食物繊維などの有用糖質の製造方法の開発に取り組んでいます。

  • 成果、活用例

    新たに発見された有用な酵素は、効率的な物質生産や新素材の製造、成分の測定などに役立つ可能性があります。特に、有用なオリゴ糖や食物繊維を効率的に製造することができれば、機能性食品や医薬品、化粧品などへの応用が期待されます。これまでの研究成果を基に、メーカーとの共同研究を開始し、実用化に向けた取り組みも行っています。

  • 今後の展望展開

    酵素と糖質に関する研究をさらに幅広く行い、基礎研究と応用研究の両方に役立つ成果を提供したいと考えています。

  • 主な研究業績・作品等

    • Isono, N., Yagura, S., Yamanaka, K., Masuda, Y., Mukai, K., Katsuzaki, H., 2023. Enzymatic synthesis of β-D-fructofuranosyl α- D-glucopyranosyl-(1→2)-α-D-glucopyranoside using Escherichia coli glycoside phosphorylase YcjT. Biosci Biotechnol Biochem 87, 1249–1253.
    • Isono, N., Mizutani, E., Hayashida, H., Katsuzaki, H., Saburi, W., 2022. Functional characterization of a novel GH94 glycoside phosphorylase, 3-O-β-D-glucopyranosyl β-D-glucuronide phosphorylase, and implication of the metabolic pathway of acidic carbohydrates in Paenibacillus borealis. Biochem Biophys Res Commun 625, 60–65.
    • 磯野直人, 山本豊, 西尾昌洋, 梅川逸人, 久松眞, 2015. Ochromonas danica由来1,3-β-グルカンホスホリラーゼの特性と応用. 応用糖質科学 5, 128–134.
  • 略歴

    2003.03 北海道大学大学院農学研究科 博士後期課程修了
    2004.04 三重大学生物資源学部 助手
    2007.04 三重大学大学院生物資源学研究科 助教
    2014.01 三重大学大学院生物資源学研究科 准教授

  • 社会とのつながり

    Journal of Applied Glycoscience 編集委員
    日本応用糖質科学会評議員
    日本応用糖質科学会中部支部理事

  • 資格

     

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題