酵素は生命現象を支える触媒であるとともに、食品・医薬品製造など幅広い産業において重要な役割を担っています。私の研究の主な対象は糖質関連の酵素です。ゲノムDNAの配列情報などを活用して、新しい酵素や、特性の優れた酵素を見出し、その性質を詳細に調べています。また、酵素を用いた希少なオリゴ糖や食物繊維などの有用糖質の製造方法の開発に取り組んでいます。
新たに発見された有用な酵素は、効率的な物質生産や新素材の製造、成分の測定などに役立つ可能性があります。特に、有用なオリゴ糖や食物繊維を効率的に製造することができれば、機能性食品や医薬品、化粧品などへの応用が期待されます。これまでの研究成果を基に、メーカーとの共同研究を開始し、実用化に向けた取り組みも行っています。
酵素と糖質に関する研究をさらに幅広く行い、基礎研究と応用研究の両方に役立つ成果を提供したいと考えています。
2003.03 北海道大学大学院農学研究科 博士後期課程修了
2004.04 三重大学生物資源学部 助手
2007.04 三重大学大学院生物資源学研究科 助教
2014.01 三重大学大学院生物資源学研究科 准教授
Journal of Applied Glycoscience 編集委員
日本応用糖質科学会評議員
日本応用糖質科学会中部支部理事