歯科口腔外科では、虫歯や歯周病の治療のみならず、顔や顎の手術を行っています。最近、癌の骨転移や骨粗鬆症治療によく使われる薬剤(ビスフォスフォネート)の副作用により、
顎の骨が壊死してしまう現象が問題となっています。専門家の間では、ビスフォスフォネート関連顎骨壊死(Bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaw: BRONJ)と呼ばれています。
その詳しいメカニズムは未だに不明です。BRONJのメカニズムを調べ、有効な治療法の開発、ひいてはBRONJを引き起こさない癌の骨転移や骨粗鬆症治療薬開発へ応用していきたいと思っています。
動物実験(マウス)にて、ビスフォスフォネートが口腔粘膜に及ぼす影響を詳細に解析し、研究を行っています。
ビスフォスフォネートを投与したマウスの口腔粘膜にのみ、注目すべき現象がみられており、臨床応用に活かせるのではないかと期待が高まっています。
ビスフォスフォネートが口腔粘膜に与える影響が、重要なキーになると考えています。
動物モデルとヒトとの比較を行っています。
宮城県石巻市出身。
2008年 宮城県石巻高等学校卒業
2014年 岩手医科大学歯学部歯学科卒業
岩手医科大学歯科医師卒後臨床教育センター 研修医
2015年 三重大学医学部附属病院歯科口腔外科 医員
2023年 三重大学医学部附属病院歯科口腔外科 助教
公益社団法人日本口腔外科学会認定「口腔外科認定医」