伊勢総合病院に赴任させていただいた際に三重県では伊勢志摩地方のみに限られて発生する病気である日本紅斑熱を沢山経験しました。
赴任時より三重県が最多報告数であり、その病気に非常に興味を持ち何かしらの地域貢献ができないかと考えました。
日本紅斑熱はマダニに寄生するリケッチアという病原体が原因です。伊勢志摩地方のマダニの分布や病原体であるリケッチアの保有率を測定しました。より危険なマダニ種やその分布地域を推定でき、その地域でマダニに咬まれた場合より危険があるかどうか判断できます。また診断率を上げるために必要な検体が痂疲や皮膚であることを報告しています。
リケッチアを保有しているマダニに咬まれた際には必ず感染がおこるのかどうか。
感染歴があれば終生免疫ができるのか。
新しい診断方法。
感染時のヒトの免疫反応など。
三重県感染症発生動向調査企画委員会 委員
日本皮膚科学会専門医
抗菌化学療法認定医
臨床微生物学会認定医