教授
医学系研究科
看護学専攻
研究分野: がん看護学
がん患者さんは病状の進行に伴い、多くの症状を体験する可能性があると言われています。その症状が少しでも緩和し、笑顔で過ごせる時間が少しでも増えると素敵だなと考え、研究や社会活動に取り組んでいます。
がん患者さんが体験される呼吸困難に対する支援の1つに「送風療法(Fan therapy)」というものがあります。送風療法は、扇風機等を使って顔に向かって風を送る支援で、とても簡便に実施可能です。その有効性を検証する研究を進めてきましたが、現在では、国内外のガイドラインにおいて、呼吸困難に対する第一選択の支援と言われるようになりました。今後は、送風療法の普及・実装に向けた取り組みが必要だと考えています。
看護師による支援は、患者さんの症状緩和に確実に結びついているものが多くある一方で、エビデンスが確認されていない支援がまだまだ多い現状があります。新たな支援の開発とともに、既存の支援の有効性の確認をしていくことも、重要な課題だと考えています。
広島県出身です。広島県内の病院、国立がん研究センター中央病院/東病院に勤務後、広島大学、兵庫県立大学に勤務し、現在に至ります。専門領域はがん看護と緩和ケアです。
日本がん看護学会代議員
日本緩和医療学会代議員
日本サイコオンコロジー学会代議員
看護師、保健師、医療環境管理士、3学会合同呼吸療法認定士、がん看護専門看護師