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教育にグローバルとローカルの視点を

奥田 久春

特任講師

教育推進・学生支援機構

全学共通教育センター

 

研究分野:  

haruinsa(AT)ars.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 比較・国際教育学
  • グローバル化とローカル化
  • オセアニア
  • 国際協力・留学交流
  • カリキュラム分析

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    教育制度や教育課程は、その国・地域の社会や文化の中で形成されますが、国際的な影響も受けます。教育政策として外国から借用するものもありますが、植民地だった国々は宗主国の影響を受けたり、開発援助として先進国のモデルが移転されたりということもあります。もちろん一方的な影響というより、様々な相互作用の影響がありますし、国際的な影響を受けつつ自らの教育政策として再構成されるものだという考え方もあります。中でもオセアニアの小島嶼国のサモアなどでは、他の太平洋島嶼国、ニュージーランドやオーストラリアとのネットワークが強いですが、独特の伝統文化を重んじています。そうした国々ではどのように教育制度や教育課程を形成しているのかについて興味があります。

  • 成果、活用例

    グローバルな教育の潮流に合わせつつ、地域にレリバンス(適切性・関連性)のある教育制度やカリキュラムの構築、ひいては国際教育協力、発展のあり方に役立つはずです。また、教育のあり方を決めつけるのではなく、異なる文化や社会の教育のあり方を理解することにも繋がっていくと考えています。

  • 今後の展望展開

    教育分野でもグローバルな影響は避けられませんが、どの国も単に受容・導入し真似るのではなく、独自の制度や内容に変えています。その過程を丁寧に追うことで、教育のレリバンスを考えていきます。どの国のどの学年段階のどの教科であってもカリキュラムを分析しながら、その国に合った教材のあり方を提言していきたいと思います。

  • 主な研究業績・作品等

    • 澤田敬人・奥田久春共編『オセアニア諸国の高等教育への接続と社会的公正』学事出版、2023年
    • 奥田久春「ニュージーランドの後期中等教育における校内評価に関する研究-スタンダードとパフォーマンス課題に注目して」『三重大学教養教育院研究紀要 』7号 29-39、2022年
    • 奥田久春「太平洋島嶼国の後期中等教育のグローバル戦略-リージョナリズムに着目して-」『オセアニア教育研究』第30号、2024年
  • 略歴

    大阪府出身、早稲田大学、広島大学大学院教育学研究科、神戸大学大学院国際協力研究科、豊橋技術大学工学教育国際協力研究センター、広島大学国際センター(国際交流グループ)研究員、三重大学教養教育機構特任講師から現職

  • 社会とのつながり

    青年海外協力隊(ジンバブエ)やJICA短期専門家(インドネシア)、JICA企画調査員(サモア)などを経験し、海外との交流事業には強いです。
    現在、オセアニア教育学会研究推進委員長を務めています。またJICAとJSTによるSATREPS「南西太平洋島嶼国における広域火山災害リスク軽減プロジェクト」にも教育開発の分野で参加しています。

  • 資格

    中学、高校教員免許(保健体育)

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 教育の課題
    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題
    • 人文科学(文学・歴史・語学・心理学など)への課題
    • 社会科学(政治・経済など)への課題