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糸状菌(カビ)のバイオマス分解酵素の生産制御

國武 絵美

准教授

生物資源学研究科

生物圏生命科学専攻

生命機能化学

研究分野: 微生物遺伝学

キーワード

  • 糸状菌(カビ)
  • バイオマス分解酵素
  • 遺伝子発現制御

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    糸状菌、いわゆるカビには細胞外に多糖類やタンパク質を分解する酵素を多く分泌するという特徴を持つものが存在します。日本では麹菌のデンプンやタンパク質を分解する能力を活かして、古くから日本酒や味噌・醤油のような醸造に利用されてきました。近年の再生可能資源の利用拡大においても、未利用植物性バイオマスの分解に糸状菌由来の酵素が重要な役割を果たします。本研究では、バイオマス分解酵素の生産を糸状菌がどのように調節しているのかを解明することを目指しています。

  • 成果、活用例

    糸状菌は環境中に存在する糖類を認識して、それを分解する酵素の生産を遺伝子の転写レベルで制御しています。その一連の分子機構を明らかにするため、関与する転写因子の機能解析などを行っています。

  • 今後の展望展開

    有用なバイオマス分解酵素の生産メカニズムを解明することで、酵素を高生産できる糸状菌を育種し、安価な酵素生産技術の開発に役立てたいと考えています。

  • 主な研究業績・作品等

    • Kunitake E, Uchida R, Asano K, Kanamaru K, Kimura M, Kimura T, Kobayashi T. AMB Express. cAMP signaling factors regulate carbon catabolite repression of hemicellulase genes in Aspergillus nidulans. 2022 12(1):126.
    • Kunitake E, Li Y, Uchida R, Nohara T, Asano K, Hattori A, Kimura T, Kanamaru K, Kimura M, Kobayashi T. CreA-independent carbon catabolite repression of cellulase genes by trimeric G-protein and protein kinase A in Aspergillus nidulans. Curr Genet. 2019 65(4):941-952.
    • Kunitake E, Kobayashi T. Conservation and diversity of the regulators of cellulolytic enzyme genes in Ascomycete fungi. Curr Genet. 2017 63(6):951-958.
  • 略歴

     

  • 社会とのつながり

     

  • 資格

     

  • 高大連携における探究活動の支援分野