日常生活の中で、これまでに見聞きしたことのない単語に出会うことがあります。あるいは、知っている単語を組み合わせたり、他言語から借用したりしてあたらしい単語を作り、コミュニケーションに使用することもあるかもしれません。このようなあたらしい単語の、発音がどのように決まるのか、構造とどのように関係するのかといった点に興味があります。
言語の音に関するルールは私たちの頭の中にあるものなので、直接観察することはできません。そのため、なんとなく「こういうときはこう読む」といったことは分かっても、実際にそのルールがどのようなものなのか、なぜそうなるのかについては、実ははっきりしない部分が少なくありません。言語の音について考えることは、私たちの頭の中にある言語のしくみについて考えることにもつながります。
今後も、たとえば外来語に由来する形態素を用いた語形成や、混成のようなすこし複雑な語形成とアクセントの関係について見ていきたいと考えています。まったく見聞きしたことのない単語でも、同じ言語・方言を共有する人同士であれば、私たちはある程度同じように発音するのに、なぜその発音になるのかはよくわからない、という不思議について、引き続き考えていきたいです。