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世界地図に還元されない地理的想像力を求めて

北川 眞也

准教授

人文学部

文化学科

社会・文化行動学

研究分野:  

キーワード

  • 人文地理学
  • 資本主義
  • イタリア
  • 国境/境界
  • 都市空間

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    首脳会談などの国際ニュースを見ていると、世界は国別に色分けされた世界地図のように成り立っているように思えてきます。世界の舞台に登場してよいのは、大地の一部を領土として所有する国家のみ、さらには国家の代表者のみで、民衆がいないのは当然のように思えてきます。民衆はローカルでナショナルな存在にすぎないのでしょうか。グローバルな世界を生き、それに影響を与えたり、さらにはそれを作り替えたりしてきたのでないでしょうか。世界は世界地図ではない。そう考えたのがきっかけです。

  • 成果、活用例

    まとまった成果としては、拙著『アンチ・ジオポリティクス』があります。手に取っていただければ、うれしいです。

  • 今後の展望展開

    世界がますます不均等、不平等、不安定となり、戦争、殺戮、破壊が公然と行われる現在、その行く末を見通すという名目で、巷では「地政学」への需要が増大しています。地政学はしかし、このような世界の分断、対立、紛争に寄与してきた帝国主義的な国家中心の地理的知識です。それゆえ、地政学を批判的に検討しつつ、イタリアをはじめ各地の民衆の動きにならいながら、この土地と、国境の彼方の遠い土地とを共鳴、連帯、繋ぎ合わせるような、地理的想像力と地理的世界を探求することが課題です。

  • 主な研究業績・作品等

    • 北川眞也『アンチ・ジオポリティクス――資本と国家に抗う移動の地理学』、青土社、2024年。
    • 北川眞也「海の基盤的コミュニズムからはじまる救助と越境の「道」――海の物質性、海の境界化、移民船、(対抗)ロジスティクス」、世界を哲学する編集委員会編、美馬達哉責任編集、岸見太一、北川眞也、伊藤由希子、西川亮『未来世界を哲学する第3巻――越境と風土・伝統の哲学』、丸善出版、40-86頁、2025年。
    • 北川眞也「パレスチナと資本主義による略奪――「占領のロジスティクス」という視座から」、在日本韓国YMCA編『交差するパレスチナ――新たな連帯のために』、新教出版社、47-78頁、2023年。
  • 略歴

     

  • 社会とのつながり

    日本地理学会賞(優秀著作部門)2025.03 日本地理学会

  • 資格

     

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 人文科学(文学・歴史・語学・心理学など)への課題